レブラ君とあやしい仲間たち テキスト版
- wix rbra
- 5月24日
- 読了時間: 5分
【第236回】『ありがとう自衛隊さん』で自衛官を勇気づける – 殉職者追悼歌の活動
自衛隊の各基地・駐屯地で『ありがとう自衛隊さん』を歌って自衛官を勇気づけている山口あやきさん。義烈空挺隊や一昨年4月に宮古島沖で発生したヘリ事故で殉職した自衛官たちの追悼歌なども手掛けている山口さんに、最近の活動について伺いました。
出演者:

荒木一洋
(予備駅ブルーリボンの会代表)
ゲスト:山口あやきさん(歌手)
葛城奈美
(予備駅ブルーリボンの会幹事長)
葛城: 皆さん、こんにちは。
荒木: こんにちは。
葛城: レブラくんと怪しい仲間たちの時間です。本日の出演は予備内ブルーリボンの会代表の荒木一洋と、幹事長の葛城奈美とレブラくんです。先々週、先週に引き続き、本日もゲストは歌手の山口あやきさんです。よろしくお願いいたします。
山口さん: よろしくお願いいたします。
荒木: 私はある時、狩りに行った現職自衛官の方が山口あやきさんのファンだということで、車の中でCDをかけてくれました。みんなで盛り上がりましたよ。
山口さん: 光栄です、ありがとうございます。
荒木: いつも自衛隊のことも応援してくださって、ありがとうございます。自衛隊に気持ちが向いた、応援したいと思ったきっかけはありましたか?
山口さん: ありました。東日本大震災の時です。私は車での移動が多いのですが、多くの自衛隊車両が行き来するのを見て、初めて自衛官を身近に感じました。ニュースで、自分の家族の安否がわからない状態でも国民を助けに行く自衛官を見て感動しました。「応援する」という言い方が適切かわかりませんが、誰かのために活動する自衛官への感謝の気持ちを込めて曲を作りました。
葛城: 災害派遣の自衛隊車両を見たのが最初の接点だったんですね。その名も「自衛隊さんありがとう」という歌を作られましたが、あちこちの基地や駐屯地で歌われているのでは?
山口さん: はい、歌わせていただいています。一般の方に「自衛隊さんに助けてもらっているよね、いつもありがとう」と一緒に声を上げてほしいという気持ちで作った曲なので、こうして反響をいただき恐縮です。でも目の前で感謝の気持ちを伝えられることは嬉しいです。
荒木: そのうち技能公募の予備自衛官に音楽という枠ができたら、ぜひなってもらいたいですね。
山口さん: 葛城さんも予備自衛官でしたよね。
葛城: かつてそうでしたが、数年前にクビになってしまいました。
荒木: 予備自衛官はますます数も質も必要ですし、枠が広がっていくといいですね。
葛城: 実際、自衛官たちの反応はどうですか?
山口さん: 若い隊員の方はノリがよくて、「自衛隊さんありがとう」と言うと「ありがとう」とご自身で言われる掛け合いをしながらも「変だよな」と照れくさそうにしています。皆さん気配りをしてくださって、温かい雰囲気で迎えてくれます。
葛城: 女性隊員の反応も同じですか?
山口さん: はい、男女問わず皆さん温かく接してくださいます。
荒木: 自衛隊と接していると、悲しいこともあります。二年前の4月に宮古島の隣、伊良部島を着陸地点としたUH-60というヘリが墜落し、12名の自衛官が亡くなる事故がありました。山口さんはその追悼歌を作成中と聞きましたが、どういった経緯でしょうか?
山口さん: もともとは北海道の樋口季一郎さんの曲を作ったのをYouTubeで知ってくださった小島さんからご依頼をいただきました。その方が宮古島のヘリ事故の追悼歌を作りたいと声をかけてくださり、ご家族の思いなどを踏まえて制作するようご依頼いただきました。現在作成中です。
葛城: よろしくお願いします。他にも「義烈空挺隊」の歌もありますね。沖縄を守るため健軍から飛び立ち、一機だけが現地に到着して米軍機を攻撃したものの、全員が玉砕されたという話です。この歌はもう完成していますか?
山口さん: はい、完成してCDにレコーディングした状態です。
葛城: 概要欄にリンクを貼らせていただきたいですね。こういった史実を知ったときはどう感じましたか?
山口さん: 私は知らないことが多く、知った時に「こういった方々がいたからこそ今の日本がある」と強く感じました。まだ知らない人たちにもっと伝えていくべきだと思いました。日本のため、家族のため、大切な人のために戦った方々に感謝と誇りを感じます。尊い命ですから、その思いをしっかり受け止め、平和につなげていくために自分ができることをやっていきたいと思います。
葛城: 荒木さんは毎年8月15日に靖国神社で開催される「感謝の心をつなぐ青年フォーラム」に参列して歌われていますね。山口さんの日頃の行動からも先人への慰霊と感謝の気持ちが伝わってきます。
荒木: 3回にわたって山口さんのお話を聞いて、本当に貴重な存在だと思います。いろいろ大変でしょうが、ぜひこの活動を続けてください。
葛城: 一般的な歌手の方は拉致問題、旧軍、自衛隊などの話題に触れると「色がついてしまう」と避ける傾向がありますが、山口さんは信念を貫いて活動されています。心から感謝しています。3回にわたってありがとうございました。
山口さん: ありがとうございました。
荒木: ありがとうございました。
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