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レブラ君とあやしい仲間たち テキスト版

  • 執筆者の写真: wix rbra
    wix rbra
  • 5月17日
  • 読了時間: 5分

【第235回】幻の唱歌を蘇らせる活動 – 『瓜生岩子』など偉人伝唱歌の復活

先週に引き続き、歌手の山口あやきさんをお迎えし、「楽譜は残っているものの音源がない唱歌」を蘇らせる活動について伺います。『瓜生岩子』をはじめRBRA幹事長・葛城奈美がYouTube番組『初等科修身に学ぶ』で紹介している人物伝とも重なっている「偉人の唱歌」に込められた山口あやきさんの思いとは…⁉


出演者:

左:荒木和博 中央:山口あやき 右:葛城奈海
左:荒木和博 中央:山口あやき 右:葛城奈海

荒木一洋

(予備駅ブルーリボンの会代表)

ゲスト:山口あやきさん(歌手)

葛城奈美

(予備駅ブルーリボンの会幹事長)

葛城: 皆さんこんにちは。


荒木: こんにちは。


山口さん: よろしくお願いします。


葛城: レブラくんと怪しい仲間たちのお時間です。本日の出演は予備駅ブルーリボンの会代表の荒木一洋と幹事長の葛城奈美とレブラくんです。そしてゲストは先週に引き続き、歌手の山口あやきさんです。よろしくお願いいたします。


山口さん: よろしくお願いします。


葛城: 先週は「空と海の向こう」に込めた思いについて伺いました。今週は山口さんが取り組んでいる唱歌について伺います。これは昔はよく知られていたけれど、今の人はあまり知らない歌です。私がこのテーマを取り上げたのは、初等科の国語や修身を復刻させたいと活動している中で、瓜生岩子さんという女性を見つけたからです。この方は銅像もある方なのですが、山口さんも歌で取り上げていることを知りました。山口さん、どうしてこういった題材を選ばれたのですか?


山口さん: 私は唱歌についてある程度知っているつもりでしたが、楽譜だけが残っていて音源化されていない唱歌がこの世の中にたくさんあることに気づきました。日本の歩みを感じられるのが音楽だと思いますし、そこに感動したんです。今の世の中にはこういう唱歌を知らない人が多いので、これを広めていきたいと思い、「楽譜のみの唱歌音源化プロジェクト」としてYouTubeで公開しています。


葛城: 荒木さんのお父様は戦時中から生きておられて、最近までご健在でしたね。かつては日本人に親しまれていたけれど今は忘れられている歌や人物について、お父様から何か聞いたことはありますか?


荒木: 親父はあまりそういうことは言わなかったですが、時々「抜刀隊」のメロディーを口ずさんでいたのを覚えています。力士の頃は「昭和維新の歌」なども歌っていたと聞いています。


葛城: 私も「愛国行進曲」は山口さんが歌ってくれたことで初めて知りました。


山口さん: 本当ですか。光栄です。


葛城: 現代ではこういう歌を聞く機会がほとんどありませんからね。一度認識するとYouTubeなどで「ここにもあった」と気づくのですが、知らないとスルーしてしまいます。先人たちと今を生きる人をつなぐ活動をしてくださっていて、本当にありがたいです。


山口さん: ありがとうございます。


葛城: そうだったんですね。その、そもそもどうやって探してるんですか?


山口さん: 本やネット、図書館などで楽譜を探し、音符を一つずつ拾って、楽譜通りに歌うという作業をしています。


葛城: アレンジも効いていて、単なるメロディーだけでなく、現代の私たちにも聞きやすくしてくださっていますね。


山口さん: はい、意識してそうしています。現代の人たちにも「昔の曲は古い曲ではない」という思いを伝えたいので、わかりやすく聞きやすく作っています。


葛城: 樋口季一郎さんの他にどんな方を取り上げていますか?


山口さん: 北海道に行った時に樋口季一郎さんのことを知り、それから北海道の「7人の乙女」や「真岡の電話交換手」の話を曲にしました。戦争は8月15日で終わったと思っていましたが、その後にソ連が侵攻し、兵士だけでなく一般の人々も故郷を守るために命をかけていたことを知りました。そうした知られていない歴史を音楽で伝えたいと思っています。


葛城: 荒木さん、いかがですか?


荒木: 楽譜だけあって音源がないということを今初めて知りました。みんな音源はあるものだと思っていましたが、楽譜だけでは消えていく可能性もありますね。こうしてアレンジして残してくれるのは本当にありがたいです。ぜひ続けてください。


山口さん: ありがとうございます。私も知らなかった曲を歌うと、「これはおばあちゃんが台所で歌っていた」というコメントをいただくことがあります。忘れられていく曲でも、当時は多くの人が歌っていたんですね。


葛城: そういう反響は嬉しいですね。瓜生岩子さんの唱歌も、私も山口さんの動画を見て、温かい心を広める日本の心、和の心を感じました。共鳴できることがとても嬉しいです。


山口さん: 私もそう感じました。


葛城: 戦時中まで使われていた教科書を読むと、当時は皆が知っていた存在でも、戦後の世代には知られていない素晴らしい人がたくさんいることに気づきます。山口さんもそう感じていませんか?


山口さん: はい。人との出会いの中で感じる愛は言葉では表せない気持ちの問題だと思います。私たちの祖先も、この気持ちを私たちにつなげたいと思っていたのでしょう。それを感じ取り、次につなげていくのは今を生きる私たちの役割です。その軸はぶれずに続けていきたいと思います。


荒木:ますます、この活動を広げ続けて頂ければと思います。


葛城:私もそう思います。今回も素敵なお話を聞かせていただき、ありがとうございました。


山口さん:ありがとうございました。


スクリプト起こし

影本 賢治

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