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「お世話になりました。行ってきます」北朝鮮工作母船追跡事案(第8話)
伊藤祐靖 「お世話になりました。行ってきます」北朝鮮工作母船追跡事案(第8話) 眩んだ目が再び闇に慣れてくると不審船が見えてきた。 「セーフ」 そう呟きながら、自然に両手は野球の審判がするセーフのようなジェスチャーをしていた。パーフェクトな射撃だった。不審船のピッタリ後方200mに着弾したように見えた。 「主砲撃ち終わり、砲中弾なし、発射弾数1発、人員武器異状なし」 砲術長から口早に射後報告が来た。 艦長の表情は、一変していた。大きなハードルを越えてしまい、「行け、行け」になっている。これが人間だ。当たり前だ。補佐しなきゃ。補佐しなきゃ。俺は一緒に「行け、行け」になるわけにはいかない。 「次弾、着弾点、前方ふたひゃ~く」 「調定よし」 「撃ち方はじめ」 「次弾、着弾点、後方ひゃく」 「調定よし」 「撃ち方はじめ」 「次弾、着弾点、前方ひゃく」 「調定よし」 「撃ち方はじめ」 止まらない、止まらない、不審船は止まらない。くそ~、止まれ、止まれと思っていたが、ふと、我に返り、あの距離で自分に向かってくる砲弾がどれくらい恐ろしいものかを考え

wix rbra
2025年8月31日読了時間: 6分


「お世話になりました。行ってきます」北朝鮮工作母船追跡事案(第7話)
真っ暗で静まりかえった艦橋に戦闘射撃の号令を流し始めた。
「戦闘右砲戦、同航のエコー目標」
「せんとう、みぎ、ほ~せん……」

wix rbra
2025年7月27日読了時間: 7分


「お世話になりました。行ってきます」北朝鮮工作母船追跡事案(第5話)
「航海長操艦!!」と艦長が怒鳴った。物見遊山で艦橋に居た私であったが急に操艦者の変更を命じられた。

wix rbra
2025年5月31日読了時間: 5分
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