「それは国のやること」

最終更新: 2018年7月25日

荒木和博


 調査会の活動をやっていると「それは本来国のやることではないのか」と言われることが度々あります。これは調査会のみならず家族会、救う会はじめ救出活動に携わっている者なら言われたことのある人は少なくないのではないかと思います。

 まあ、政府がやらないのだから民間がやるしかないのですが、やらないだけならともかく隠蔽までするのですからどうしようもありません(もちろん全てがそうというわけではなく、一所懸命やっている人も少なくないことは断言しておきます)。

 今あらためて山本美保さんの事件について調べ直しているのですが、やってみると気付いていなかったことが次から次へと出てきます。しかし、この問題は美保さんだけの問題で起きているはずはありません。他の失踪者でも同様のことは多数あるはずです。

 失踪を否定するとき、警察などが流す噂は家庭内のトラブルとか男女関係とかが絡んでいるという話です。「あれは男がいて…」などという同じような話があちこちで聞かれます。曽我さんにしても、警察は家庭内のトラブルで母子で失踪したと思っていました。

 分からなかったのなら単に能力がなかった、あるいは拉致問題に対する根本的な対処方針が間違っていたということですが、現場で分かっていて上で潰されたケースも少なくありません。この本質が何なのか、もっと突き詰める必要があると思います。そうしないと、写真が出てこようが目撃証言をする人がそこにいようが、何もしないということが続くだけです。

 「国が」という中には私たち1億3千万国民も入っているということを忘れてはならないと思います。私たち自身に真実と向き合う姿勢が必要なのではないでしょうか。

 なお、さっき山本美保さんのことで問い合わせることがあり山梨県警警備1課に電話したら「時間外なので担当者がいない」とのことでした。

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